2019年10月17日(木)16時より17時30分、国立成育医療研究センター12階レストラン“つばさ”において、喜谷昌代前理事長のお別れの会を行いました。
会に先立ち、美智子上皇后陛下にお出ましを賜り、献花と家族へのご挨拶をいただきました。
また前理事長の写真や愛用していた品が並ぶテーブルの前で足をお止めになり、「これはいつの写真」 「うつくしいカップね」と愛おしそうに一つひとつをご覧くださいました。
当日は117名の方がご参加くださいました。
また喜谷家からはご主人様、2人のお嬢様、お嬢様のご主人様、5人のお孫さんがご参加くださいました。
前理事長が好きだったバラ、ラン、ユリの美しい花の香りに包まれ、アベマリアの調べが静かに流れる中、ご参加いただいた皆様に献花をしていただきました。
そして前理事長が好きだった大福、プディングを召し上がっていただきました。
細谷亮太代表理事の開会の辞に続き、参加者全員で故人に黙祷をささげました。
その後、所縁のある3名の方よりお別れのお言葉をいただきました。
はじめに国立成育医療研修センター病院長、賀藤均様より、故人とのはじめての出会いや、成育を“もみじの家”建設に突き動かした故人の熱意と粘り強い働きかけについてお話をいただきました。
続いて、読売新聞東京本社常務取締役、南砂様より、赤十字思想を特集した新聞記事の取材を通して知り合い、その後も交流を続け、故人の夢であった“もみじの家”建設を支援し成育へ繋いだエピソードが紹介されました。
最後に“もみじの家”利用者であり、開所記念式典で故人と共にテープカットをしてくださった池末有貴生様より、「台風で浸水の危険があった友人家族を自宅に避難してもらった、真っ暗なトンネルの中でどうしてよいかわからず、もがいていた自分たち家族が、他人を支える立場になれたのは“もみじの家”のお陰」と感謝の言葉が述べられました。
その後、故人のために作られた、“Remembrance(追憶)” “Hear My Voice”の2曲が演奏され、故人のまっすぐな美しい心、しなやかで強靭な意志、すべての人に向けられた深い慈しみを偲びました。
最後にご家族を代表し、ご主人の喜夫様よりお礼の言葉があり、閉会いたしました。
ご参加いただいた皆様、ご協力いただきました皆様に心よりお礼申し上げます。