【ご報告】中村天平「親子で楽しむチャリティコンサート」

2020年1月13日(月)13時より、東京都世田谷区の成城ホールに於いて、中村天平さん(ピアノ)と宇都宮直高さん(ヴォーカル)によるチャリティコンサートを開催いたしました。
医療的ケア児を持つ約20家族も含めて約250名もの参加者があり、ほぼ満席となりました。

昨年の欧州ツアーから帰国後、ますます円熟味が増した中村天平さんの力強いピアノと、劇団四季のライオンキングで主役のシンバ役をされた宇都宮直高さんの心に響く歌のコラボは素晴らしく、会場が一体となって、生の音楽に満たされたひと時を過ごしました。

オープニング曲の「一期一会」、引き続いて熊野古道をイメージした「神宿る道」のピアノ演奏で、聴衆の皆さんは心をグッとつかまれました。
その後、宇都宮直高さんによるライオンキングのメインテーマ、「Can you feel the love tonight」やアラジンの「Whole New World」で会場は大きく盛り上がり、天空の城ラピュタの主題歌「君をのせて」を参加者みんなで合唱しました。

後半は中村天平さんのオリジナル曲、「組曲 クロードモネと私」から始まり、楽しいトークと共に、力強いピアノと歌が繰り広げられました。
また、宇都宮直高さんは歌いながら会場を回って子どもたちとハイタッチをしていました。

「普段なかなかコンサートに行けない子どもたちに、生の音楽を聞かせたい!」という財団創設者の喜谷昌代の想いから始まり、今回は「病気のあるなしに関わらず、子どもたちに同じ時間と空間を共有し、音楽を楽しんでもらいたい」という想いが実現したコンサートでした。

コンサート終了後、募金にご協力いただいた方も多く、皆さんから「心を動かされた。」「素晴らしい思い出になった。」との声をたくさんいただきました。

また、ロビーでは写真展を同時開催し、多くの親子の皆さんが立ち止まって観てくださいました。

今回も無償で、ご協力くださった中村天平さんと宇都宮直高さん、そしてボランティアでお手伝い頂いた砧南中学校の皆さま、関係者の皆さま、お菓子を提供頂いた(株)ロッテ様に心より感謝いたします。

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チャリティコンサートを開催するにあたりご協力いただきました成育医療研究センターの余谷先生より下記のメッセージをいただきました。

「こどもたちに本物を生で届けたい」この思いで、企画したコンサートでしたが、出演者のご厚意でピアノの間近に座れるこども向けの席を用意することができ、また会場前方をフラットにすることで、車いすやバギーの子たちもピアノを同じ高さで、間近に感じて頂ける配置が叶いました。

こどもたちは目前のピアノから奏でられる音、ヴォーカルの迫力をからだいっぱいに感じているようでした。
会場に参加されたおとなの方々も、音楽だけでなくこどもたちが楽しむ様子も一緒に楽しんで頂けているように感じ、本当に温かい空間でした。

今回、幼稚園、小学校、特別支援学校、病院、クリニック、児童デイサービスなど様々な方々にご協力頂き、広報をさせていただくことができました。コンサートを通じて、こういった違った背景を持つこどもたちが、同じ空間を共有し、お互いを知り、つながる場になったのであれば幸いです。

参加された方々からも、このような機会はこれまでなかったと多くの声を寄せて頂きました。これからもこのように音楽を通じてこどもたちが繋がれる場が作れるよう取り組んで参ります。

最後になりましたが、趣旨を理解頂き、「本物」を届けてくださった、中村天平さん、宇都宮直高さんに心より感謝いたします。

国立成育医療研究センター緩和ケア科診療部長
余谷暢之(よたにのぶゆき)

 
 
 
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