創設者の紹介

喜谷昌代

創設者 喜谷昌代の思い

英国オックスフォードに世界初の子どもホスピス「ヘレン・ダグラス・ハウス」があります。本財団理事長である喜谷昌代は長年、ここでボランティア活動に携わってきました。
そこでは、医療的ケアを専門家が担ってくれ、重い病気を持つ子どもとその家族が、家族としてゆったりと充実した時間を過ごすことができます。家庭ではなかなかやれないことを体験できる場所、重い病気や障がいを持ちながらも、「生まれてきて良かった!」という思いを心の底から子どもたちが感じられる場所でもあります。
 日本にはない、国内にもこのような施設をなんとか作りたい、重い病気を持つ子どもとその家族が少しでも笑顔になれる施設を作りたい、それが喜谷昌代の夢となったのです。その夢の第一歩として、2016年4月に「もみじの家」が開設されました。こうした「家」が国内のあちこちに作られてほしい。夢がさらに大きくふくらんでいきます。

財団の設立にあたって

2016年5月の財団立ち上げから多くの皆様にご支援、ご協力を賜り心よりお礼申し上げます。
キッズファム財団の活動を通して、日常ケアのこと、ご家族の思い、幼稚園や学校の問題、きょうだいのこと、成人以降のこと、医療・福祉サービスのこと等、もっと多くの方に知って頂きたい、一緒に考えて頂きたい、と強く願っております。
重い病気を持つ子どもとご家族が安心して普通の生活ができる社会になることを目指し、今後も活動を続けてまいりたいと思います。引き続き、ご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。


理事長・喜谷昌代からのメッセージ(※動画をクリックすると再生いたします)

おもな活動

1964年赤十字入社。当時青少年課長だった橋本裕子氏の指導の下、パラリンピックで結成した語学奉仕団の仕事に従事する。
1967~1968年ベトナムへ。テト攻勢が始まり、戦場で手足を失うなど瀕死の重傷を負った兵士や民間人の救急介護にあたる。タイに避難。視覚障害者施設で働く。
1972年香港へ。難民居住地にて衛生指導および清掃を行う。障害児のための寄宿学校に通う。週末は帰る家のない子どもたちを自宅に招き、家族と一緒に過ごしていた。
1978年ドイツへ。麻薬やアルコール依存症者の更生や家庭崩壊を食い止める支援、服役囚の保護司、ポーランド危機では男性だけのトラック隊に同行し救援物資を輸送する。
1985年英国在住を決める。救急車運転手、救急看護員、子どものホスピス、視覚障害者クラブでの支援、また障害者の外出を支援する「Driving Group」の仕事に携わる。
1991年障がい者と健常者の日英交流のための「MOMIJIプロジェクト」を創設。日本から50名の子どもと青少年を英国に招待する。
2005年英国に誕生した世界初の子どもと青少年のためのホスピス「ヘレン・ダグラス・ハウス」の子どもと青少年とともに訪日し、日本の子どもたちと交流する。
2009年再び「ヘレン・ダグラス・ハウス」の子どもと青少年とともに訪日する。「もみじの家」開設に向けて本格的に動き出す。
2016年重い病気を抱える子どものための医療型短期滞在施設「もみじの家」を国立成育医療研究センター内での開設に尽力し、キッズファム財団を設立する。

略歴

喜谷昌代1936年東京生まれ。聖心女子学院、慶応義塾大学卒業後、日本航空に入社し客室乗務員として勤務、結婚を機に退職。夫の転勤に伴い7ヵ国で暮らし、いずれの国でも赤十字に所属してボランティア活動を行う。1985年より英国在住、英国赤十字評議員、英国慈善団体MOMIJI代表。2010年旭日双光章受章。2009年より「もみじの家」建設に向けた活動を開始し2016年4月「もみじの家」開設。同年5月、一般財団法人 重い病気を持つ子どもと家族を支える財団を設立する。
『真っ暗なトンネルの先に見える、たった一つの明かりになれ』奉仕精神のモットーを胸に刻み、ボランティア活動に情熱を注ぐ。

喜谷昌代
喜谷昌代
【写真:左】ボランティア活動の師である日本赤十字青少年課長の橋本祐子先生と。生涯続くボランティアへの情熱が培われた。(1965年)
【写真:右】香港の難民居住地で、住民及び英国赤十字(香港支部)の青少年メンバーへの衛生指導の一環として清掃作業を行う。常にきちんとした服装で活動、「相手の方が大切な方だから」と。(1972年)
喜谷昌代
喜谷昌代
【写真:左】ポーランド危機の際、ドイツ赤十字ボランティアとして男性だけのトラック隊に同行しポーランドに日本からの緊急支援物資を届ける。(1982年)
【写真:右】アスコット赤十字センターの開所日、所長としてエリザベス女王をお迎えする。(1990年)
喜谷昌代
喜谷昌代
【写真:左】MOMIJIプロジェクト、英国と日本の子どもがハイドパークで交流会を行った。白いうさぎ姿が喜谷。(1991年)
【写真:右】MOMIJIプロジェクトで、ヘレン・ダグラス・ハウスの子どもたちを連れて訪日、鎌倉へ。(2009年)

財団のあゆみ

喜谷昌代は長年にわたり、「MOMIJIプロジェクト」を主宰してきました。これは、障害を持つ子ども・青少年と障害を持たない子ども・青少年の日英交流プログラムです。このプロジェクトを通して「子どもホスピス」設立の必要性が日本国内で強く認識されるようになりました。

1991年第1回「MOMIJIプロジェクト」実施。
日本から50名の障害のある子ども・青少年と障害のない子ども・青少年とが英国を訪問。
ロンドンで行われた英国赤十字社主催のチャリティーウォークにも参加し、車椅子使用者も含め全員が16kmの道のりを完走。
1997年第3回「MOMIJIプロジェクト」実施。
日本から訪英した子どもたちがオックスフォードの大学に3日間滞在し、簡単な講議を受けたり、世界初の子どもホスピスである「ヘレン・ハウス」を訪問。
2005年第8回「MOMIJIプロジェクト」実施。
MOMIJIプロジェクトの15周年。第3回「MOMIJIプロジェクト」で初めて訪問した「ヘレン・ダグラス・ハウス」から難病をかかえる子どもたち6名を日本に招待。
2009年第9回「MOMIJIプロジェクト」実施。
2005年と同様にヘレン・ダグラス・ハウスから6名の子どもたちを日本に招待。滞在中に聖路加看護大学講堂にて講演会を開催。多くの日本人がヘレン・ダグラス・ハウスについて深く学ぶ機会となる。また、国立成育医療研究センターを訪問し、同センターと喜谷の初めての出会いとなる。今回の「MOMIJIプロジェクト」によって、日本国内で子どもホスピスに対する理解が高まり、日本国内での開設の必要性が認識される契機となった。
2013年国立成育医療研究センター内で、「もみじの家」の設立について本格的な検討がされ始める。
2015年2月に「もみじの家」着工。
4月に同センター内に「もみじの家事業準備室」を開設。
2016年4月に「もみじの家」竣工。利用家族の受入れ開始。
5月に「一般財団法人 重い病気を持つ子どもと家族を支える財団」が設立される。